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原田和男 ΣΔΕΡΟ ΗΧΟΣ

10月20日 原田先生から作品データと北鎌倉の自宅の庭にいたカマキリの写真、
ΣΔΕΡΟ ΗΧΟΣの紹介文が届いたので紹介します。
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ΣΔΕΡΟ ΗΧΟΣ
鉄の響き
ΣΔΕΡΟ ΗΧΟΣは鉄の性質を限りなく自然に近い構造で構成された 音響彫刻
1987
鉄で楽器を作ろうと 知りうる限りの楽器を思い巡らせた
音階を作るのは 困難が予想される percussion として使われる楽器を考えた
ひとつの楽器に ひとつの音 さまざまな技を駆使し楽器の表現力を豊かに引き出す
これが基本だ しかし思い巡らせた中に 菓子箱程の 木の箱の上の面に
「U」の切り込み 大小四つ ひとつの楽器に 四音、スリットドラムと呼ばれるものだ
構造も簡単な上に 一度に四音、早速作った。
記憶では 木のものは 叩くと素朴な音が鳴った しかし 鉄では 少々様子が違った
鉄が欲求不満をおこしているようだ
鉄は響く性質を持っている 切込みを加え振動し易い工夫を試みた
叩いてみると打った後に 今までに聴いたことのない響きが残った
切り込みによってできた多数の周波数を持つ振動部分の干渉が起こる
音階楽器のように一音ずつ独立させず 鉄の歯湖が響体であり音程の違い持つ打面となる
響き合いから生まれる 鉄の音を超える 響きの仲間を増やそうと思い
この構造は展開し続けている
1988
ΣΔΕΡΟ ΗΧΟΣ は武満徹氏のNew york Japan Societyを初めとし
それ以来コンサートで使用された
1989
ΣΔΕΡΟ ΗΧΟΣ は石井眞木「風姿」「砕動鬼」に組みいられサントリーホールで初演
ベルリンで後援された
その後 映画 NHK大河ドラマ 池辺晋一郎氏により多数ドラマに また作曲家の手を離れ
映画「明日の記憶」で使われた
これらの事により音源として成立することを知り 数々の楽器 自動演奏機へと展開し
風 水を動力源とするものへ展開し 公共の場 汐留の公園に設置 音響彫刻として
姿を変えていった
「音響彫刻」と言う言語は 2001 神奈川県立音楽堂Percussion Now において
一柳慧氏により 舞台上で ΣΔΕΡΟ ΗΧΟΣ の紹介としての言葉であった
現在に至るまで gallery 美術館での展示の折 自分自身での演奏を心掛けてきた
多数楽器の種類を増やした動機として 音階を作るために純化した音での音楽ではない
限りなく自然に近い構造から生まれる響きを重ねることで音楽と呼べるものは出来ないものかということだ percussion という枠を超えて 意識と意識の sessionをしたい
これによって 今を紡いでいきたいとおもっている
原田和男 
by sonebi | 2008-10-20 14:03 | 関係者の作品その他